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銀齢の果て [Book]

銀齢の果て 筒井康隆著

フォーサイスの『アヴェンジャー』とか、
フリーマントルの『ネームドロッパー』とか読んでいたが、
どうにもイマイチで、今回の更新となった。

筒井康隆の作品はスラップスティックなものか、『家族八景』に
代表されるSF作品だが、この作品は前者のものである。

政府が70歳以上の老人に殺し合いをさせるというお話である。
と内容的にはこの一言で終わってしまうのだが、
普通こんな内容の作品を発表したら、誹謗、中傷、罵詈雑言、
脅迫、。。。。等を受けると思われるが、そんな話題を聞いたこともなく、
かといって、無視されているのかどうかもわからないが、
筒井康隆だから、というのが一般的な見解だろうか?

彼の作品を読むにあたり、それを風刺小説とか、
小さなものから大きなものまでのタブーに挑戦し、
普段日本人が目をそむけがちな事柄に対して、
気づかせてくれる、そんな作家、とかの観点で読んではいけない。

単に彼が面白いと思っているものを書いているだけである。
つまりまじめに読んではいけないのである。
斜めに読んで、しばし世の中を斜めに見てみるっていう
姿勢でいいのではないかと思う。
彼が執筆しながら、一番楽しんでいるのでは
ないかという思いが、そこそこにちりばめられているからだ。
しかしながら、その内容が私の琴線にも触れてしまうのである。

百年後に名前の残る作家であるかどうかはわからないが、
少なくとも、彼に続く作家を私は知らないので、
私にとっては貴重な作家となっている。

中学、高校以来、久しぶりに筒井康隆を読んだので、
作風が変わっているかと思ったが、そんな心配をよそに、
昔からの山藤章二の挿絵と共に、
相変わらずの筒井ワールド全開の作品であった。


銀齢の果て (新潮文庫 つ 4-51)

銀齢の果て (新潮文庫 つ 4-51)




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